品番: 653-0040
価格(税込): 6,600 円
ロット: 1
素材: 紙
長さ: 70 cm
幅: 50 cm
メーカー: カムトゥフィンランド
デザイナー: Ilmari Sysimetsa
商品カテゴリー: ポスター
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●こちらのポスターデザインについて
イルマリ・シシメトセー (Ilmari Sysimetsä) 1940年
1940年のオリンピックはフィンランドにとって世界中からの旅行客を集める一大イベントとして国中の期待を受けていました。そして、その旅行客を集めるという重大任務を請け負ったのは、他でもないポスターデザイナーだったのです。
1939年にこのオリンピックの公式ポスターを決める大規模なポスターコンテストが開催されました。そこで大賞を受賞したイルマリ・シシメトセーのオリンピック用のポスターデザインは、1920年代のフィンランド陸上のスター選手で「空飛ぶフィンランド人」と呼ばれ親しまれたパーヴォ・ヌルミを描いたものです。これは、現存するフィンランドのポスターの中で、恐らく世界的に一番有名なもので、様々な言語で作られました。そう、日本語版もあったのです!
ところが、その年ソ連との戦争が勃発し、ヘルシンキオリンピックは1952年まで延期となりました。そしていよいよ開催される1952年オリンピックのために、当然のように再度ポスターコンテストが開かれたのです。前回の大賞受賞者、シシメトセーは、今回のコンテストでは審査員として参加していました。
2回目のコンテストには、前回よりもさらにたくさんの作品が寄せられましたが、審査員たちはこれぞという作品と出会うことができませんでした。v
・・・さて、どうしたでしょうか。
審査員たちは、あまり揉めることもなく、シシメトセーの前回大賞の「空飛ぶフィンランド人」を公式ポスターとして採用することを決めたのです。フィンランドの地図をちょっと小さく修正し、日付を変えて…。
ハイ出来上がり。
1952年のオリンピックは、貧しく戦争に疲れたフィンランドにとっての大転機点となりました。フィンランド人の多くはこのとき初めて黒い皮膚の人間を見ました。また初めてコーラ飲料を飲み、初めてチューインガムを膨らますことを学んだのでした。
こちらの1940年の日本語版ポスターは、戦争の影響で実際には使用されなかったため、中でも特に希少価値の高いデザインです。
*こちらの商品は、製造当時のビンテージサイズを、現代のホームに飾りやすく50x70cmサイズに修正したものです。通常の50x70cmサイズのフレームがお使い頂けます。
1890年代から1970年頃は、フィンランドの旅行ポスターデザインの黄金期でした。
様々なテーマで、様々なアーティストたちが、「さあ、フィンランドへいらっしゃい!」と、世界中に呼びかけました。
カムトゥフィンランド代表のマグヌス・ロンデン氏は、2006年、ヘルシンキのとあるアンティークショップで目にした「シャンパンレディ」のポスターに魅了され、以後世界中でフィンランドの旅行ポスターを収集しました。その後デザイナーや子孫に連絡を取り、デザインの背景情報を収集し、一冊の本にまとめ出版しました。
現在カムトゥフィンランド社は100点以上のデザイン使用権を有し、復刻ポスターやポストカードを始め、生活雑貨を展開。ライセンス展開も行っています。
また、2017年は、フィンランド独立100周年のアニバーサリーイヤー。1年を通して、フィンランドやフィンランドデザイン、商材が様々な形で盛り上がりを見せてきます!
カムトゥフィンランドが所有する数々のビンテージ旅行ポスターのデザインは、フィンランドの平坦ではなかった過去100年の歴史や、現在の幸福なライフスタイルを美しく魅力的に伝えることのできる優れた商材の一つです。
独立100周年を記念し、そんなフィンランドの魅力がたっぷり詰まったビンテージ旅行ポスターやステーショナリーアイテムのお取扱いを開始するとともに、展示会や人気投票など様々な手法でフィンランドを盛り上げていきます。